幼児期の学びが大切な理由


「遊びから学びへ」

 小学校から始まる教科学習は、幼児期の生活体験がベースになります。しかし、ご家庭ごとに経験できる範囲や深さはばらばらで、それが小学校1年生がスタートする時点での学力差に影響してきます。そのため、教科学習の基礎づくりとしての学びが必要になるのです。幼児期の子どもたちは、遊びや生活の中から常に何かを学びとっていますが、そうした場面を上手に取り出し、子どもの前にわかりやすく再現してあげると、「遊び」は積極的に意欲をもって関われる「学び」へと変化していきます。

「学びの内容は?」

 まずは「読み・書き・計算」を思い浮かべる方も多いと思いますが、実はその前にすべき課題があります。「聞く・話す・数の体験」です。「人の話を集中して聞き、理解する」「自分の考えを整理して相手に話す」「数の概念を理解する、そして生活場面に即して数を学ぶ」こうした経験が、「国語力の源」や「暗算力」「文章題を解く力」へと育っていきます。



「学びの方法は?」

 小学校の授業で使うものといえば教科書とノート、最近ではそこにタブレット端末も加わっています。しかしまださまざまな経験が不足している幼児にとって、学びはまず五感を通して身の回りの世界を認識するところから始まります。身体や手を使って人やものに関わり、働きかけることで、はじめて認識を深めて考えることができるのです。そのため、たくさんの事物をつかった経験の積み重ねが大切です。


Copyright ©おうちdeこぐま会 All Rights Reserved.