まずは「読み・書き・計算」を思い浮かべる方も多いと思いますが、実はその前にすべき課題があります。「聞く・話す・数の体験」です。「人の話を集中して聞き、理解する」「自分の考えを整理して相手に話す」「数の概念を理解する、そして生活場面に即して数を学ぶ」こうした経験が、「国語力の源」や「暗算力」「文章題を解く力」へと育っていきます。
小学校の授業で使うものといえば教科書とノート、最近ではそこにタブレット端末も加わっています。しかしまださまざまな経験が不足している幼児にとって、学びはまず五感を通して身の回りの世界を認識するところから始まります。身体や手を使って人やものに関わり、働きかけることで、はじめて認識を深めて考えることができるのです。そのため、たくさんの事物をつかった経験の積み重ねが大切です。