こぐま会の学び


「教科前基礎教育」という考え方に基づき、小学校の教科学習の土台となる基礎教育を、幼児にふさわしい内容と方法で行っています。


小学校の学習につながる「6領域」の学び
~算数や国語の基礎となる学習~

小学校につながる学びとして6つの領域「未測量・位置表象・数・図形・言語・生活 他」を定め、年少から年長までの3年間の学習テーマ(単元)を系統的に配置したカリキュラムを作成しています。




【未測量】

- 量を土台にして数概念を学びます -
大きさ・多さ・長さ・重さそれぞれを比較する方法や、量の相対化(比較する対象を意識し、関係の中でとらえること)、量の系列化(ものの順番を表すための順序数の考え方)を学びます。

【位置表象】

- 視点を変えてものを見る目を育てます -
 上下・前後・左右といった基本となるものの位置関係を正確に捉え、表現できるようにします。そして、自分とは異なる場所・方向からの見え方を「地図上の移動」「四方からの観察」で学習し、他者の観点からも同じことができるようにします。

【数】

- 四則演算の基礎を身につけます -
 「ものを正しく数える」ことから始め、「同数発見」「数の構成」につなげていきます。また、数の比較である「求差」や、生活の中で子どもたちが自然におこなっている「等分」「分離量」などを生活場面に即して身につけます。

【図形】

- 図形感覚(平面・立体)を高めます -
 平面・立体、それぞれの基本的な図形の特徴を捉えることから始め、形の見くらべ、正確に描き表す練習、構成・分割などを通して、イメージする力をつけていきます。

【言語】

- 聞く力・話す力を養います -
 「読む・書く」の前提として「聞く・話す」力は重要です。人の話や絵本・紙芝居を正確に聞きとる力を身につけるとともに、日常の生活体験に根ざしたお話づくりを行います。また、同頭音・同尾音、しりとり、反対言葉など、言葉遊びを通して日本語学習の基礎を身につけます。

【生活 他】

- 認識能力を育てます -
 生活の中における物の属性や、物と物との関係性を把握し、ものごとの理解を多面的に深めていくことが、すべての学習の土台になります。入学後の「生活科」につながる、理科的常識や社会的常識を中心に学習します。




生活や遊びの場面から、自然に学びを導く「3段階学習法」

1つのテーマごとに3段階学習法

  1. 身体全体で取り組む「集団活動」
  2. 事物を手で動かして試行錯誤する「個別課題」
  3. 理解の確認や定着としての「ワークブック」

という独自の方法でアプローチし、学びを深め、定着させていきます。





対話による理解度の確認

また、子どもとの対話を重視し「どうしてそう考えましたか?」と声掛けする「対話教育」を大切にしています。
答えの正誤の評価や教え込みではなく、子どもがどこまで理解しているのか思考の到達度を知り、適切に声掛けすることで、子ども自身が気づくように導いています。



「こぐま会」について

 東京の恵比寿に本拠地を構え、研究と実践活動を続けてきた1983年設立の幼児教室です。
「事物教育」「対話教育」を通して、発達段階にあわせた基礎体験を積み上げ、幼児期にふさわしいものの見方や考え方が身につく指導を行っています。詳細は「こぐま会」公式サイトをご覧ください。


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